省エネ性能も高い!高気密・高断熱の注文住宅を建てるメリットとは?

公開日:2021/05/01  最終更新日:2021/05/10

高気密、高断熱住宅という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。近年、省エネ性能が高いと評価されている高気密、高断熱の注文住宅が話題となっています。注文住宅を建築する際は、高気密・高断熱のものにしたいと考えている人もいるでしょう。そこで今回、高気密、高断熱の注文住宅を建てるメリットとデメリットについて紹介します。

高気密・高断熱の住宅とは?

高気密・高断熱住宅とはどのような住宅なのでしょうか。

高気密住宅の特徴

高気密住宅とは、限りなく気密性を高めた住宅のことをいいます。気密性は室内の温度変化に直接影響するため、近年では気密性の高い住宅の人気が高くなっているようです。一般的にはドアや窓、天井がありますが、実際には目に見えない隙間があり、そこから空気が出たり入ったりしてしまっています。

そのため夏場であれば、エアコンを稼働させていても隙間から冷気が逃げていき、エアコンの効きが悪くなったり電気代が高くなったりすることがあるでしょう。また、冬場では冷たい空気が家の中に入るため、暖房をしていても寒く感じたり、暖房費が高くついたりしてしまうことがあります。

空気が出入りしている箇所を埋めることによって、空気の出入りを抑えることができるのです。そのため、室内の温度を一定に保てるのが特徴といえるでしょう。

高断熱住宅の特徴

高断熱住宅とは、高い断熱性を実現している住宅です。いくら隙間を埋めて気密性を高めたとしても、断熱性が低ければ室内の温度は変化してしまいます。たとえば、隙間がほとんどない気密性が高い家でも、薄い窓ガラスが設置されていればガラスの表面から温度が伝わり、室内の温度を変化させてしまうでしょう。しかし、高断熱住宅では窓ガラスに断熱性の高いサッシを使用することで、外からの温度変化の影響を抑えられます

高気密・高断熱の注文住宅を建てるメリット

それでは、高気密、高断熱の注文住宅を建てるメリットについて紹介します。高気密、高断熱住宅のメリットのひとつとして挙げられるのが、室温を一定に保てることにあるのです。気密性が高い住宅は空気の出入りが少ないため、室温を一定に保ちやすいとされています。

また、高断熱を実現している住宅では天井や窓ガラスからの熱伝導も低いため、外気温の影響をほとんど受けずに済むようです。そのため、結果的に光熱費を抑えられるのが最大のメリットだといえます。

夏場にエアコンをかけていても、気密性が高いため冷気が外に逃げにくくなるでしょう。また断熱性が高いため、窓や屋根からの太陽の熱が室内で伝わりにくくなります。そのため、夏場でもエアコンの電気代を抑えられるのが特徴です。さらに、冬場でも一日中快適な温度で生活できるでしょう。

そして、室内の温度が一定に保たれることは、光熱費以外にもメリットがあります。近年、ヒートショックで亡くなる人が増えており、交通事故で亡くなる人の数倍ともいわれているようです。ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動して、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしてしまうものとされています。

しかし高気密・高断熱の住宅では、部屋ごとの温度変化も少なく室温を一定に保てるため、ヒートショックのリスクを低減できる可能性があるのです。したがって、高気密、高断熱の住宅は光熱費を抑えるだけでなく、健康面でもメリットがあるといえます。

高気密・高断熱の注文住宅を建てるデメリット

一方、高気密、高断熱の注文住宅にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。まず、大きなデメリットとして挙げられるのが結露の発生です。一般的に、結露は窓ガラスやアルミの窓枠部分に水滴がつきます。しかし高気密・高断熱の住宅の場合、室内の結露は発生しにくいのが特徴です。ただし、柱と断熱材の小さな隙間に結露が発生してしまうことがあります。壁内結露は壁の中で結露が発生するため、柱や壁にカビが発生してしまう危険性があるでしょう。

対策方法としては定期的な換気を行い、通気性をよくしておくことが大切です。検知器基準法でも24時間換気システムの設置が義務づけられていることもあり、近年の発生リスクは下降傾向にあります。

また、他のデメリットとして挙げられるのが初期費用の高さでしょう。高気密、高断熱を実現するには、効果の高い断熱材を多く使用する必要があります。また、施工方法によっても気密性や断熱性が変わるため、精度の高い施工を行わなければなりません。その分、工期が伸びてしまうこともあり、建築コストが高くなってしまいます。また、高断熱用のサッシには複合ガラスが使用されるため、通常のサッシよりも金額が高くなるようです。そのため、初期費用が高くなってしまうというデメリットがあります。

 

昨今、高気密、高断熱の注文住宅が話題となっています。高気密・高断熱住宅は室温を一定に保てるため、冷暖房器具の光熱費を抑えられるでしょう。しかし、初期の導入コストが通常の住宅よりも割高になってしまうというデメリットもあります。ただし、長期的に見れば光熱費を抑えられるため、トータルの金額をシミュレーションしてみてください。また、高気密・高断熱住宅は省エネ効果があり、ヒートショックの発生を軽減させられるため、快適な生活を送れそうです。

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