三階建てはやめたほうがいい?冷暖房効率が悪いって本当?

公開日:2022/01/15  最終更新日:2022/01/11


二階建てなら三階建てに、と考える方も多いのではないでしょうか。「少しでもスペースを多く確保したい」と家を建てる時に悩む方も多いはずです。三階建ての方がゆとりを持って生活できそうに感じますが、実際はどうでしょうか。後悔のない納得の選択ができるように、三階建て物件のメリット、デメリットを紹介します。

三階建て物件のデメリットは?

憧れの三階建て物件でも、残念ながら後悔の声も聞くことがあります。生活スタイルに合わせた住みやすい暮らしのためにも、デメリットについてしっかりと確認しておきましょう。

冷暖房効率が悪い

三階建て物件において最も多く聞かれるデメリットが、冷暖房効率の悪さです。住まい全体で冷暖房を使うと、各フロアで設備も多く必要となり、その分電気代などの費用もかさみます。また空気の特性上、温度によって空気は上や下に集まりやすいため、季節によって快適な場所が変わると考えられます。

フロアによって室温の差がはっきりと出てしまうのです。住まい全体を心地よい室温に保つには、工夫と費用の問題が避けられません。間取りは季節によって簡単に変えることができないので、設計段階から頭に入れておく必要があります。ただ冬の時期に関しては、日当たりがよいため暖かさも持続しやすく、とくに上の階では暖房効率がよくなることも考えられます。

家事や生活の動線が不便になる

フロアで分断されているため、家事や生活の中で階段の昇り降りも含め、行ったり来たりが頻繁になるでしょう。とくに家事で考えると、洗濯物ひとつとっても、洗ってからタンスに収めるまでどのような動線をたどるでしょう。朝の忙しい時間、身支度をするためにたどる動線も階段を上ったり下りたりを繰り返すことに、日々不便を感じることも多くなりそうです。

いかに無駄をなくした動線を作れるかが重要です。フロアごとに用途もわかれてしまうので、生活をイメージした間取りを決めることがとても重要となります。階段が大きなポイントとなるので、体の負担も考慮しつつしっかりとイメージしていきましょう。

実はメリットも多い

限られた土地に家を建てる場合に、敷地を最大限に活用し、縦に建物を伸ばすことで床面積を可能な限り確保することが三階建てのメリットです。生活空間をしっかりと分けられるよさもあります。三階建て物件の暮らしにおいてのメリットも見てみましょう。

日当たり、風通しがよい

三階建てのメリットとしてまずあげられるのは日当たりのよさでしょう。建物が上に伸びる分、遮るものが少なくなり、日差しも存分に注がれます。屋上の設置が可能であれば、日当たりのよいスペースの確保と、さまざまな用途での活用も期待できます。見晴らしもがよいことも大きなポイントです。天気のよい日には、屋上で過ごす時間がとびきりの贅沢になるかもしれません。

また三階の部屋はぐっと風通しがよくなります。窓の配置を工夫することで風の通り道とともに陽ざしが確保でき、より快適な住まいが実現可能となります。三階建ての高さを生かしたメリットは最大限に生かしたいものです。

空間を目的別に使い分けできる

フロアごとに目的に合った間取りを考えておくことで、一人ひとりの生活ベースを作ることができます。個々のプライベートのフロア、家族が集まるフロア、水回りのフロアとそれぞれの特徴があることで、生活にメリハリが生まれるともいえるでしょう。また各フロアの壁や床の色使い、雰囲気を変えることで住まいのアクセントにもなります。

構造計算をしていても耐風性はない?

三階建ての住宅を建築申請するには構造計算が必須条件となっています。

耐風性とは住宅が強風に対してどのくらいの抵抗力があるのかその度合いを表したものです。住宅が耐えられる造りとなっているのかを証明するものともいえます。耐風等級には1と2があります。1よりも2の方が余力のあることを示しているようです。耐風等級1は「極めてまれに発生する暴風による力に、構造躯体が倒壊、崩壊などせず…」というような定義がありますが、損傷する可能性についてはある、ということになります。

また構造計算をしていても、揺れることはあるので、構造計算は安心材料ではありますが、揺れない、傷つかないということではありません。必要な備えは心がけておくことが重要です。

 

デメリット、メリットを見てきましたが、一概にどちらがいいと決められるものではありません。それぞれの特徴を把握し、生活スタイルを考慮することが大切です。また家族構成により必要となるスペースも異なってくるでしょう。よりよい暮らしを得るために、あらゆる角度から検討し、何が最重要項目なのかを意識したうえで、今一度、デメリット、メリットを考えるとよいと思います。

安易な発想は後悔の連続となります。よいところだけフォーカスせずに、広い視野を持って決断することがおすすめです。また信頼できる設計士に任せることも重要です。数々の提案や相談にきちんと乗ってもらうことが、家づくりには欠かせないポイントとなるからです。

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