ZEH仕様の注文住宅を建てるメリット・デメリットについて解説!

公開日:2021/09/15  最終更新日:2021/09/21

環境にやさしいといわれるZEH住宅が近年注目を集めています。住居をZEH仕様にすることで具体的にはどういったメリットが得られるのか、デメリットはあるのかも気になるところでしょう。そこでこの記事では、ZEH住宅の特徴とZEH仕様の注文住宅を建てることのメリット・デメリットを紹介します。しっかりチェックしていきましょう。

ZEH住宅とはどのようなもの?

「ZEH」とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称です。「ZEH」とは、消費エネルギーを減らしながら、自家発電をしてエネルギーを生み出し、生み出すエネルギー量が消費エネルギー量を上回ることを目指した住宅のことをいいます。

消費エネルギーを減らすために、高断熱の素材を取り入れて建物の断熱性能を上げ、空調設備に頼らず、エネルギーを消費せずに快適な室温を保つことができるように設計されています。取り付ける空調設備や給湯器などの家電も省エネ効果の高いものが選ばれます。

電気を作り出すために、太陽光発電システムを設置しているのもZEHの特徴です。太陽光を利用することでCO2を排出せずに環境にやさしくエネルギーを生み出すことができます。

また、作ったエネルギーと使ったエネルギーを確認できるHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)設備を導入して、エネルギーの収支を管理できます。これらの取り組みによって、生み出すエネルギーが消費するエネルギーを上回るようにつくられた住宅を、ZEH住宅と呼びます。

ZEH仕様の注文住宅を建てるメリット

省エネで環境に優しいZEH住宅ですが、環境だけでなく、そこに住む人々にもメリットがあります。

まず、ZEH住宅は国が推奨する仕様の住宅であり、基準を満たしていれば国から補助金を受け取ることができます。2018年の基準では、1戸あたり70万円の補助金が受け取れました。蓄電池に発電した電気を蓄えておける仕様にしていれば、上限30万円で1kWhごとに3万円の補助金が受け取れます。

国の推進する制度に則して、住宅資産価値の向上が見込めるところもメリットのひとつです。2016年4月に施行されたBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)という住宅の省エネ性能を評価する制度では、住宅に対して省エネに関する取り組みがどの程度されているかを評価します。

ZEH住宅は省エネに特化しているため、この制度において高評価を得ることができるため、住宅の資産価値が上がるのです。相続や引っ越しなどで住宅を売却することになった場合、資産価値が高く評価されるZEH住宅であれば、比較的高額で売却することが可能かもしれません。

ZEH住宅で生活する中で1番感じられるメリットとしては、光熱費が節約できることでしょう。ZEH住宅では、太陽光発電で日常に必要な電力をまかなうため、電気代を抑えることができます。光熱費の節約は、長期的で大きなメリットです。

また、ZEH住宅は高断熱性能なので、部屋ごとの室温差が小さくてヒートショックを起こしにくいというメリットもあります。ヒートショックは急激な気温の変化で血圧が変動し、体に悪影響を及ぼすことをいいます。

真冬であっても外気を断熱し、室温を温かく保つ性能のZEH住宅は、ヒートショックを防ぐことはもちろん、快適に過ごすことができる住宅なのです。

そして災害などの非常時、停電が起きた際には、自家発電機によって電気を使うことができます。太陽光発電システムと一緒に蓄電池を導入すれば、日中だけでなく、日中に発電して蓄えておいた電気を夜間にも使うことができます。

蓄電池はZEH住宅に必須な機能ではありませんが、国から補助金も出るうえ、余った電気を売却することもできます。導入するメリットは大きいといえるでしょう。

ZEH仕様の注文住宅を建てるデメリット

メリットの多いZEH住宅ですが、デメリットも存在します。デメリットのひとつが、導入コストがかかることです。ZEH住宅をつくるためには、省エネ設備や太陽光発電システムなど、必要な設備を整えなければなりません。補助金は出ますが、どうしても初期費用は高めになるでしょう。

また、太陽光発電システムを導入した住宅であっても、いつも太陽光発電で電気をまかなえるとは限りません。太陽が出ていない時は発電できないため、天候や季節によっては日射量が少なくなり、発電量が不安定になってしまうことに注意しておきましょう。

そして、ZEH住宅では太陽光発電のためのパネルを屋根につけるため、屋根の形が制限される可能性があります。日当たりや安全性を考えて太陽光パネルを設置するため、屋根の角度や向きが自由に選べないのです。デザイン性が制限されるかもしれない点には注意しましょう。

 

環境にやさしく、過ごしやすく、国にも推奨されていて、資産価値も高いZEH住宅。ZEH住宅をつくるためには省エネ設備や太陽光パネルなどの初期費用がかかるうえ、太陽光発電が不安定になる場合等、デメリットも考えられますが、長期的な目で見た場合のメリットも大きいものです。

暮らしていくことで省エネを実現できて、健康にもよく、将来的な資産価値も高くて安心のZEH仕様の住宅づくりを選んでみてはいかがでしょうか。

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